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成田ＧＣの二つの再生計画案 (08/02/12)

成田ゴルフ倶楽部（千葉県）の再生計画案は、会社側と会員有志組織側の二案が提出されたものの、会員側の案は取り上げられないことになりました。同倶楽部は昨年10月に民事再生手続開始を申請、名義書換を停止しています。会社側の計画案はゴールドマン・サックスグループが中心となったもので、弁済額は預託金額から10万円差引いた額の4%＋10万円、現会社を分割し新会社を設立、再建を進めていくというものです。これに対して会員組織「名門成田ＧＣ有志の会」が提出したものは、再建スポンサーを株式会社森インベストとし、同社と会員が出資（会員は弁済後の新預託金を充当）して株主となり会社を新設、既会社から営業譲渡を受ける、という内容です。なお、監督委員から会員組織の案は実現不可能との意見が出たため、裁判所からは会社側の計画案のみが債権者へ提示されることになりました。そのため会員組織側では、会社側案の否決と既に申し立てている会社更生法の適用を目指す模様です。書換停止直前の同倶楽部の会員権相場は415万円前後でした。高級倶楽部として募集、運営されていた経緯もあり、再建の途につき書換が再開されれば相応の相場がつくことが予想されます。早期の再建を期待したいと思います。

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